2018年11月15日木曜日

かけがわ未来づくり会議 学び編第3回<開催報告>

かけがわ未来づくり会議 学び編第3回<開催報告>
日時:11月9日(金)19時~21時 場所:大日本報徳社 仰徳記念館
テーマ:地域づくり先進事例 講師:ローカルファースト研究会 亀井信幸氏

 インターネットと物流が発展した日本において、欲しい商品があればスマホ片手に、翌日には商品が届きます。商品選択時には店頭に並ぶことなく、複数の店舗で値段を比較し、最安値で購入するといった選択を無意識で行っています。
 
 そんな一見すると便利で快適な生活に、ローカルファースト研究会の亀井信幸氏が警鐘を鳴らします。このような生活は、実は多くの疲弊・消耗の上で成り立っています。商品の流通だけをみても、コストのほかに二酸化炭素の排出といった環境面、道路や送電線といったインフラ面を経年劣化させています。
 これらの負担は、最終的に私たち市民やその子孫が負うことになり、将来の負担を増やすことにつながっています。人口減少社会に突入した現在において、物質的繁栄は行き詰まり、繁栄の分配から負担の分配へと変わりつつあります。そこで地方の持続可能性を高めるために「ローカルファースト」を提唱する、亀井信幸氏にこれからの地域づくりの先進事例を講義いただきました。
 
 地方が生き残るためには、そこに住む市民にとって魅力的なまちにしなければなりません。「ローカルファースト」では、地元のヒト・モノ・カネを大切にするために、地元に対し優しい選択をするように提唱しています。つまり、少し高くても地元で調達できるものは地元で調達する、歩ける距離はなるべく歩く、地産地消で運送コストのかからない商品を選ぶといったものです。
 地元で使ったお金は、多少高くても地元で回りやがては自分に返ってきますが、ECサイトや遠方で使ったお金は地元に回ってこない上に、前述のとおり将来の負担を増やします。さらに地元で使うことで、地元のスーパーや商店は生き残ることができ、ニーズに合わせた商品の入れ替えもできます。
 まちは市民一人ひとりがつくっています。いまの豊かさを追求して地元を疲弊させるのではなく、将来的に地元で不安なく生きがいのある豊かな暮らしを送るために、少しでも良いので地元から考え、私たちのまちを愛しましょうと講義されました。

 次回の学び編は、まちづくり活動になくてはならない活動資金の調達をテーマに開催します。参加は随時受け付けております。
・第4回 12月11日(火) テーマ:資金調達 19時~21時、場所は大日本報徳社です。

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