2018年12月20日木曜日

かけがわ未来づくり会議 学び編第4回<開催報告>

かけがわ未来づくり会議 学び編第4回<開催報告>
日時:12月11日(火)19時~21時 場所:大日本報徳社 仰徳記念館
<テーマ>
資金調達「お金は地域のまわりもの」 
<講 師>
渡部達也氏(NPO法人ゆめ・まち・ねっと) 千野和子氏(公益財団法人ふじのくに未来財団)

 多くの市民にとって素晴らしい活動であっても、活動資金がなければ活動は継続できません。活動を持続可能なものとするために、平成30年度かけがわ未来づくり会議の最終回では、助成団体である(公財)ふじのくに未来財団の千野和子氏と、多様な手法で活動資金を集めるNPO法人ゆめ・まち・ねっと代表の渡部達也氏を講師にお招きし、資金調達の手法について学びました。
 助成金には、「活動の財源」「組織の見直し、ステップアップの機会」「社会的信用、知名度UP」などメリットがある一方、報告義務や支出科目の制限、収益事業に使いづらいなど「制約が多い」ことがデメリットとしてあげられます。
 ふじのくに未来財団の千野さんからは、将来性のある団体に助成をしたいため、助成金ありきの事業計画ではなく、助成金が支給されなくてもやりたいという意気込みが感じられることと、助成金がなくてもできるといった自立性が欲しいとのこと。また、事前審査など連絡機会を増やすことで適切なアドバイスができますと説明されました。
 ゆめ・まち・ねっとの渡部さんは、様々な理由により生きづらさを抱えるあらゆる子ども・若者に対し、富士市で居場所づくりや0円食堂、寺子屋などを提供しています。助けたい対象の多くが子ども・若者であるため、対象者から活動資金を集めることはできません。そこで0円食堂では子どもは0円の一方、大人からは有料として、子どもの分の活動費を捻出しています。さらに多くの場面で寄付金を募ったり、売れるものは何でも売るといった気概が感じられました。今回の講義では寄付つき商品の紹介があり、NPO法人ポータルサイトで公開されている事業報告書等も、製本され300円で買うことができました。
 このように、ゆめ・まち・ねっとの活動は、賛同者からの多くの共感と支援をはじめ、事業収益、民間・行政助成金、寄付、会費など多様な資金調達によって成り立っています。
 P・F・ドラッカー曰く、非営利組織には2つの顧客(対象者、支援者)がいます。その顧客に対し満足するサービスを提供しながら、まちづくりを持続可能なものとするために、資金集めの課題は永遠に続きます。自分たちのやりたい活動だけではなく、顧客が必要としている又は近い将来必要とされるものを提供することで、市民の信頼と共感を勝ち取り、新たな支援や寄付が集まりやすくなります。


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